着任ご挨拶
在ウガンダ日本大使館ホームページをご覧の皆様、初めまして。私は本年5月に新大使として着任しました皆川と申します。
始めに、東日本大震災に際し、在留邦人の皆様をはじめウガンダ政府及びウガンダ国民の皆様から、多くのお悔やみ、温かい言葉を賜りましたことに対しまして、衷心より御礼申し上げます。私は、必ずや日本国民が、国際社会の協力を得ながら、この困難を乗り越えるものと信じております。また、原子力発電所の被害に対しても、政府は必要なあらゆる手段を講じる一方、本邦に在留する外国人の皆様が安心して暮らせるよう日々変化する状況を公表しております。皆様には、風評に惑わされることなく、事態を正しく認識して行動されるようお願い致します。
我が国とウガンダは長年に亘って緊密な関係を築いております。経済協力の分野では、インフラ整備をはじめ様々な形態の経済社会開発・支援プロジェクトを実施しており、2009年だけをみても、ウガンダに対する我が国のODA総額は約153億円に達します。また、青年海外協力隊やNGOを通じた草の根レベルの交流もウガンダ全土で展開されております。ビジネス分野では、ウガンダの中古車輸入が主流となっておりますが、最近では、ウガンダの政治が安定し、経済も順調に拡大していることから、我が国企業のウガンダに対する関心が高まっており、石油や鉱物資源、農業分野への投資に乗り出す動きも出ております。こうした我が国官民の取り組みについては、ウガンダ政府も高く評価しております。
また、両国政府間レベルの交流も盛んになっております。2010年には、西村外務大臣政務官がAU会議に併せてウガンダを訪問したのをはじめ、オケロ国際問題担当国務大臣が我が国を訪問し政府ハイレベルとの交流を通じて両国の友好協力関係の一層の発展を確認しております。また、ムタガンバ水・環境大臣が我が国で開催されたCOP10に出席するなど、両国関係の促進強化のみならず、地球規模の課題にも共同で取り組んでおります。
私の任務は、こうした両国の友好協力関係を一層増進させることであり、とりわけ在留邦人の皆様との関係で申し上げれば、各分野における活動が安全に行われ、皆様が日々安心して暮らせるよう、様々な支援を通じ出来る限りお手伝いすることです。
私は以上のよう任務遂行のため尽力して参る所存ですので、皆様のご支援、ご協力を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
2011年6月
駐ウガンダ共和国 特命全権大使
皆川 一夫