大使 着任挨拶

令和6年5月30日
[ウガンダの朝焼け]
[ビルが建ち並ぶカンパラ市内]
 
 3月にウガンダ大使として赴任いたしました、佐々山拓也です。5月28日、ムセベニ大統領に信任状を提出し正式に活動を開始いたしました。皆様、どうぞよろしくお願いいたします。
 私は1990年代にエジプトの日本大使館に勤務していました。ナイルの河口にあたるエジプトから今回はナイルの源流の1つであるウガンダに勤務することになりました。

 赤道近くにあるウガンダの首都カンパラでは1年を通じて朝7時前に日の出となります。朝焼けが美しく空を照らします。朝早くから多くの人がエネルギッシュに動き出します。
 ビジネス街を車で通過するには、ボダボダの海を接触せんばかりに掻き分けて行かなければなりません。
かつてはウガンダと隣国との国境を行き交う際にオートバイが多数使われていたことから、「ボーダー(国境)」転じて「ボダボダ」の名がついたと言われています。)

   都会を1歩出れば、ビクトリア湖、ナイルの豊かな水源に恵まれ、温暖な気候から農業が盛んです。国土の大部分が高原にあるため、最高気温が30度を超えることは希です。
朝夕は20度前後になります。ウガンダの方は、話し方も穏やかにゆっくりと話す方が多いと思います。

 赴任して2ヶ月余りですが、ウガンダで活躍する日本の方、日本に関心を有するウガンダの方、当地で活躍する国連を始めとする国際機関、NGOの方々などとの多くの出会いがありました。
 私自身もそうでしたが、アフリカに関する情報は日本で暮らす人にはあまり届いていないのが現状だと思います。また、ウガンダの方にも、日本の情報は充分行き渡っている訳ではないでしょう。
 少しでもありのままのアフリカ、今のウガンダの様子を日本の皆様にお伝えすると同時に、「日本」をできるだけ多くのウガンダの方に届けることができればと考えています。