令和6年度開発協力プレスツアーの実施

令和6年11月11日
 10月30日、現地メディア向けプレスツアーを実施し、新聞、テレビ、ラジオ等12社12名のジャーナリストとカメラマンが参加しました。
 本年は、我が国が政府開発援助(ODA)を開始してから70周年、またウガンダの農業分野への支援を開始して20周年の節目にあたる年となっています。これまで我が国が取り組んできた、農業、教育・人材育成及びインフラ分野に焦点を置き、我が国の多様な支援現場を視察・取材してもらうことで、日本の開発協力に対する情報発信強化するために実施したものです。
JICA専門家によるプレスへ向けてのコメの種類に関する説明
コメ生産に関する研修を受講している受益者へのインタビュー
 【コメ振興プロジェクト】
 一行は、首都カンパラ近郊、国立作物資源研究所を視察しました。本案件は、近年コメの消費が拡大しているものの自給率が低く生産力向上が課題となっているウガンダにおいて、コメ関連研究機関における研究開発能力強化及び品質向上、普及員及び難民・難民の受入コミュニティ農家に対する研修を実施してきています。本年7月から開始されたフェーズ3では、経済・環境的に持続的な農法によるコメ生産のさらなる促進と農民の所得向上が期待されています。
授業の様子を取材するプレス
日本が供与した機材について説明を受けるプレス
【ナカワ職業訓練短大への支援】
 続いて、1968年より我が国が無償資金協力及び技術協力にて支援を実施してきたナカワ職業訓練短大を視察。同校に対しこれまで、指導者・管理者育成、資格制度構築、自動車科と電気科のディプロマコース設立、メカトロニクス分野の企業在職者向け短期訓練コースの設立等を支援してきました。同校への支援が、ウガンダにおける産業人材育成拠点となることが期待されています。
ウガンダ送電公社担当者へのインタビュー
日本の支援で導入した機材について説明を受ける佐々山大使とプレス
【送電系統保護能力向上プロジェクト】
 さらに、一行はカンパラ市内にあるルゴゴ変電所を視察しました。本案件では、近年の急速な都市化による停電事故の多発に対し、原因分析を行うとともに有効な対策を実施するための機材導入及び本邦での研修を含む技術指導が行われました。電力の安定的な供給は工業等の産業や投資拡大にも寄与することから、ウガンダ送電公社による電力の信頼度改善が期待されています。