国際機関を通じた協力(ウガンダ北東部カラモジャ地域及び難民支援)

平成22年12月21日
農作業に取り組む女性(カラモジャ地域モロト県,写真提供:Lydia Wamala氏/WFP)
収穫した豆を清掃する人々(カラモジャ地域モロト県,写真提供:Lydia Wamala氏/WFP)
日本国政府は,平成22年度補正予算「アフリカ災害対策等人道支援拠出金」として,国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)及び国連世界食糧計画(WFP)を通じて総額700万米ドルの支援をウガンダに対して実施することを決定しました。

1. UNHCRを通じた難民支援 (400万米ドル)
ウガンダは,近隣国から多数の難民を受け入れており,2010年10月時点で約15万人の難民及び庇護希望者が国内に滞在しております。今回の協力は,これら難民に対する非食糧物資配布(毛布,衛生用品,調理用具等),法的保護の他,受入先のコミュニティや地方政府との協力強化による教育,水・衛生,保健サービスへのアクセス改善を通じた基礎生活の向上に対する支援を行うものです。

2. WFPを通じたカラモジャ地域への支援 (300万米ドル)
ウガンダ北東部のカラモジャ地域は,不安定な降水量や頻発する干ばつにより恒常的な食糧不足に見舞われており,食料安全保障の確保とコミュニティの農業生産性・自立発展性の向上が緊急の課題となっております。WFPは同地域の脆弱者を対象とした緊急食糧支援,母子栄養保健プログラムを通じた母と子供の栄養改善,コミュニティに対する農業生産性向上支援,農作物の収穫後管理のトレーニング等を実施しており,今回の日本国政府の協力はこれらのWFPの取組を支援するものです。

写真:日本の過去の協力
事業を通じて建設された貯水池の脇に佇む男性と家畜(カラモジャ地域モロト県,写真提供:Lydia Wamala氏/WFP)
保健センターでの難民支援(ナキバレ難民キャンプ,写真提供:UNHCR)
ウォーター・ハーベスティングの技術指導を受ける女性たち(ナキバレ難民キャンプ,写真提供:UNHCR)
農業訓練を受ける人々(ナキバレ難民キャンプ,写真提供:UNHCR)