アムグ保健センターにおける電気設備整備計画

 

アレブトン県はウガンダ北部のランゴ地域に位置し，2010年にリラ県から分離独立した新しい県です。北部地域は過去20年間，反政府勢力LRA（神の抵抗軍）と政府軍の間で内戦が繰り広げられ，約200万人もの国内避難民（IDPs）が発生し，公共サービスが破壊されました。2006年以降の和平交渉と治安の改善にともない，避難民の帰還が進んでいますが，公共インフラの復興は立ち遅れており，帰還民の生活の再建は未だ難しい状況です。ランゴ地域は，特に被害の大きかった地域の一つです。アムグ保健センターは，アレブトン県アムグ準郡の唯一の地域保健センターとして，24時間同地域住民に医療サービスを提供していますが，同地域の電化率は低く，医療サービスに必要である照明や滅菌に必要な電力が得られません。その結果，患者への治療の安全性及び衛生面において支障をきたしています。本計画により，ソーラーパネル及び関連電気設備を整備し，アムグ保健センターを利用する年間約7，000名の地域住民の医療サービス環境が改善されます。